ふぐ料理五作荘

ふぐ料理五作荘

ふぐ料理五作荘
〒919-2201福井県大飯郡高浜町和田131-16-1
TEL: 0770-72-0164
FAX: 0770-72-2036
チェックイン16:00~18:00
チェックアウト~10:00

五作荘のふぐ

Fugu of Gosakuso

4・5月ごろ、産卵のため若狭湾に海遊して来る3キロ級の親ふぐが定置網に入ります。そのふぐを買い付け、「蓄養」という方法で海の生簀の中で育てます。砂場に杭を打ち込み周りを金網で囲い、大量のトラフグを蓄養します。いけすには約350匹以上のふぐが泳ぎます。
薬品などは一切使わず、より自然に近い状態で丹念に育て上げておりますので、養殖ものとは違った歯ごたえとうま味があり、白子も卵巣も充分にご賞味いただけます。本物のとらふぐを、より新鮮に召し上がっていただけますよう、日々精進しております。

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History of Gosakuso

五作荘の歴史

若狭ふぐを語るには、「今井五作」この名を必ず聞くことでしょう。
五作じいさんは、高浜町の酒屋に生まれ、さまざまな商売を手掛けてきました。漁業はもちろん、練り物の生産販売、カキ養殖、ナマコを乾燥させた「このわた」「くちこ」のほか、若狭の名物・小鯛の笹漬けも考案し、知事賞を受賞しました。さらには酪農も手掛け、乳牛も飼育していました。ひとえに「人のために尽くしたい」という、五作じいさんの想いがあったからです。
ふぐの蓄養を始めたのは、五作じいさんが齢60を超えてからのこと。

五作荘の歴史

春先のふぐは、漁師にとっては厄介者で、網にかかると海上や浜で打ち捨てられていました。その有様を見て、昭和28年頃、高浜町和田の水産試験場に相談したところ、フグの「養殖」は全国でも例がなく、「フグは夏場の30度を越す陸に近い海では死んでしまう」と言われていました。何しろ春先のフグは毒もきつく、味も良くなかったのです。

「冬なら高価で、春先だと非常に安い。それじゃ自分がやってみよう」と思い立った五作じいさんは、「蓄養」という方法で生簀(いけす)の中で、飼い始めました。これは誰も思いつくことがなかった発想でした。
最初の3年間は、まるで失敗。周囲の人々に冷ややかな目で見ながらも挫けず、「こんなことで負けたらあかん」と挑戦を続けました。
そして勝負の4年目、「これで失敗したらすべてなくなる。これでダメなら諦めよう」とまで思っていたところ、ようやく熱い想いが実を結び、昭和31年にとうとう成功したのです。
ふぐは、海の底で眼だけ出し、冬眠ならぬ夏眠することを発見し、泥のある海底を与えてやれば良いことに気づいたのでした。

昭和34年からは小浜市仏谷の沖合で、いよいよ本格的な蓄養を始め、小浜市津島に「三共養魚株式会」を設立。小浜市内の内海で、より大きな蓄養に取り組みました。
昭和37年、昭和天皇は、若狭行幸の折にこの蓄養をご覧になり、さらにハマチの養殖もご覧になられ、生まれて初めてのハマチ釣りをなさり、大変楽しい時間だったと、ことあるごとに人に語られたといいます。
その際には「波もなき浦をめぐればとらふぐもはまちもあまたあそべるがみゆ」と歌を詠まれました。

五作じいさんの業績がなかったら、若狭でこんなにフグは食べられなかったかもしれません。

五作荘の歴史

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